どんな症状ですか?

  • 耳が痛い(特に耳を引っ張ったり、穴の周りを触ると痛みが増す)
  • 耳だれが出ている
  • 耳がかゆい

何かきっかけはありますか?

  • 耳かきをした
  • 耳をいじった
  • 水泳をした

セルフチェックしてみましょう!

  • デジタル内視鏡をそっと耳の中に入れてみましょう
  • 写真を撮影しサンプル写真と比較してみましょう
  • 耳の穴の皮膚が赤くなっていたり、腫れていませんか?
  • 耳垢、または、白や黒い汚れはありませんか?

サンプル写真

正常な左外耳道と左鼓膜:手前が外耳道です。正常は肌色です。奥に見える薄い膜が鼓膜です。
軽い外耳道炎 耳の穴の皮膚が赤くなり、耳垢がこすりつけられています。
右外耳道炎(外耳道湿疹)。皮膚が赤くなり、少し湿っています。
奥に見える茶色いものは、耳垢と耳だれが混ざったものです。

これからどうしたらいいの? 自宅で様子を見れる場合

  • 痛みが強い場合は、市販の痛み止め(おすすめの一般用医薬品は?を参照してください)を飲みましょう。
  • 鼓膜と外耳道に異常がなく、痛みも軽度なら自宅で様子を見ましょう。綿棒などで耳の中は触らないようにしましょう。
  • 鼓膜に異常がなく、外耳道が赤く、湿っているが、あまり腫れていない場合は、市販の軟膏(おすすめの一般用医薬品は?を参照してください)を1日2回数日間使用してみましょう。細めの綿棒で耳の中に優しく塗るようにしましょう。かゆみが強いときは市販の抗ヒスタミン薬(おすすめの一般用医薬品は?を参照してください)を使用しましょう。※数日で改善しない場合は耳鼻咽喉科を受診してください。
  • 綿棒や耳かきで耳の中をいじっていると、治りませんし、治ってもぶり返します。薬を塗るとき以外は触らないようにしましょう。

おすすめの一般用医薬品は?

痛み止め

軟膏

かゆみが強い場合、

アレルギー性鼻炎のおすすめの一般用医薬品は?の抗ヒスタミン薬を参考にしてください。

これからどうしたらいいの? 耳鼻咽喉科を受診する場合

下にような場合は、市販の軟膏を使用せずに耳鼻咽喉科を受診しましょう。

市販の軟膏を数日使用したが痛みや耳だれが改善しない場合。

  • 痛みやかゆみや耳だれがあるが、耳の穴が腫れていてデジタル内視鏡が挿入できない。
  • 痛みやかゆみや耳だれがあるが、耳垢が多く耳の中が観察できない。
  • 痛みやかゆみや耳だれがあり、鼓膜に異常があると思われる。
  • 痛みやかゆみや耳だれがあり、耳の中に耳垢でない塊(カビの胞子の場合があります)がある。

外耳道炎はどんな病気?

  • 細菌や真菌(かび)による感染症です。
  • 耳かき、耳いじり、入浴、水泳などによる刺激がきっかけとなり耳の穴の皮膚(外耳道)に炎症が起こります。
  • 痒みのため頻繁に耳をいじり、その刺激が皮膚を傷つけ、炎症を拡大するという悪循環に陥ると慢性化します。
  • 細菌や真菌(かび)が外耳道の皮膚に感染し炎症を起こしています。
  • 慢性外耳道炎ではしばしば湿疹を伴います。
  • 耳だれ、耳閉感など。急性では痛みを伴い、慢性では頑固な痒みを伴います。

耳鼻咽喉科では何をするの?

  • 耳内、耳周囲を観察します。
  • 細菌の検査を行います。
  • 外耳道を清掃、洗浄、消毒します。
  • 細菌が原因の場合は抗生剤やステロイドが含まれた軟膏や点耳薬を、真菌が原因の場合は抗真菌薬を塗布します。
  • 抗生剤や消炎鎮痛剤、抗ヒスタミン剤(かゆみ止め)の内服を行う場合もあります。