(まんせいふくびくうえん)
どんな症状ですか?
- 色がついたり、粘っこい鼻汁が数か月続いている。
- 鼻閉が数か月続いている。
- 臭いが数か月わからない。
- 頭が重い感じが数か月続いている。
- 痰が絡んだ咳が数か月続いている。
セルフチェックしてみよう!
以下の症状がすべて当てはまる場合、慢性副鼻腔炎が疑われます。
- 鼻づまり または 鼻水が 3か月以上続いている。
- 顔面の圧迫感 または 痛みが 3か月以上続いている。
- 匂いがわからない または わかりにくい。
これからどうすればいいの? 自宅で様子を見れる場合。
- 慢性副鼻腔炎の可能性が低い場合で、鼻水が白色で粘り気がある場合は、市販薬(おすすめの一般用医薬品は?をご参照ください。)を内服して様子を見てみましょう。
- 慢性副鼻腔炎の可能性が低い場合で、鼻水が透明~白色でほとんど粘り気がない場合は、市販のアレルギー薬(おすすめの一般用医薬品は?をご参照ください。)を試してみましょう。
- 1週間ほど上記治療を行っても改善しない場合は耳鼻咽喉科を受診しましょう。
こうれからどうすればいいの? 耳鼻咽喉科を受診する場合。
- セルフチェックの結果、慢性副鼻腔炎の可能性が高い場合。
- 匂いが感じない場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。
- 顔面の痛みが強い場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。
- 臭いにおいがする色のついた鼻水が5日以上続いている場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。
- 慢性副鼻腔炎の可能性は低いと思われたが、1週間ほど自宅で市販薬を使った治療をしても改善しない場合は耳鼻咽喉科を受診してください。
おすすめの一般用医薬品は?
<鼻水の粘り気を改善させる薬>
<アレルギー性鼻炎(花粉症)もある場合>
アレルギー性鼻のおすすめの一般用医薬品は?を参照してください。
慢性副鼻腔炎はどんな病気?
- 急性鼻副鼻腔炎およびアレルギー性鼻炎の患者さんで炎症が慢性化して生じます。
- そのような患者さんの多くは副鼻腔形態が悪く、排出の役割を果たす繊毛運動の機能が弱いとう問題点があります。
- 繊毛運動障害により副鼻腔の換気・排液障害が生じ炎症が長期化します。
- 膿性・粘性鼻汁、後鼻漏、鼻閉、嗅覚障害など
耳鼻咽喉科では何をするの?
- 鼻鏡やファイバースコープなどで鼻内の観察を行います。
- 場合によっては、CTで副鼻腔を詳細に調べます。
- 細菌の検査をします。
- マクロライド系の抗生物質を常用の半量で3ヶ月ほど投与します。難治性の場合、副鼻腔の換気をよくする手術を行う場合があります。