(びしゅっけつしょう)
何かきっかけはありますか?
- アレルギー性鼻炎があり、くしゃみ、鼻水、鼻づまりがある。
- 鼻をこする、指を入れる、鼻をよくかむ。
- 鼻の中のかさぶたがついたりするのが気になり、つい鼻をいじってしまう。
- 血圧が高い。
- 血液をサラサラにする薬を飲んでいる。
これからどうしたらいいの? 自宅で様子を見れる場合
- 小児の鼻出血は、突然起こり繰り返すことが多いです。顔に流れた血液を見て驚かれる方が多いですが慌てる必要はありません。座った状態で、鼻翼(小鼻)をしっかりつまみ、下を向かせて血液を飲み込ませないようにしてください。20分ほど続けるとほとんどの場合止血できます。
- 大人も同様の方法でたいていの場合は、止血することができます。圧迫を途中でやめないようにしましょう。
- アレルギー性鼻炎の方はアレルギーの治療をすることで出血しにくくなります。 アレルギー性鼻炎のおすすめの一般用医薬品は?をご参照ください。
これからどうしたらいいの? 医療機関を受診する場合
- 上記の止血方法を20分2セット行っても、止血しない場合は速やかに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
- 上記圧迫をしている途中でも口の方から血がたくさん出てきて止まらないときは、20分待たずに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
- 鼻血は止血されても、歯肉からも出血しやすい場合や、体の他の部分に皮下出血がある場合などは血液の病気の可能性があるので内科を受診しましょう。
鼻出血はどんな病気?
- 鼻をいじる、鼻をかむ、くしゃみなどの刺激や乾燥、アレルギー性鼻炎などの炎症による鼻粘膜の傷害が全体の約80%です。
- 腫瘍・外傷・高血圧・血液疾患など原因となる疾患がある場合もあります。
- 全体の7~8割がキーゼルバッハ部位(鼻腔前下方の鼻中隔粘膜)からの出血です。この部分は血管の吻合が豊富なうえに粘膜が薄く、しかも指先が届くため刺激を受けやすいので鼻出血の誘因がそろっています。
耳鼻咽喉科では何をするの?
- 出血時間や止血の仕方、出血量、既往歴、内服薬を確認します。
- ファイバースコープなどを用いて、出血部位の確認をします。
- 出血の程度、部位により電気凝固やガーゼによる圧迫止血を行います。
- アレルギー性鼻炎を認める場合はその治療を行います。