(じかんかいほうしょう)
どんな症状ですか?
- 耳がつまったり、自分の声や呼吸の音が頭に響いたりする。
- 横になったり、深くお辞儀をすると症状(耳のつまりや響く感じ)が消失する。
何かきっかけはありますか?
- ダイエットや病気などによる急激な体重減少。
- 鼻すすりの習慣がある。
- 水をあまり飲まない。
- 妊娠した。
セルフチェックしてみましょう!
- 横になったり、深くお辞儀(頭が心臓の高さより下になるくらい)をする度に症状が消失する場合、耳管開放症が疑われます。
- デジタル耳鏡で鼓膜を確認しましょう。
- 鼻をつまんで唾を飲むと鼓膜が大きく動く場合耳管開放症が疑われます。
- 鼓膜の奥に水が溜まって滲出性中耳炎になっている場合もあります。
サンプル動画
- 鼻をつまんで嚥下した時の鼓膜が動く動画
これからどうしたらいいの? 自宅で様子を見れる場合。
- 横になったり、深くお辞儀(頭が心臓の高さより下になるくらい)をする度に症状が消失する場合、耳管開放症が疑われます。
- 脱水や体重減少、鼻すすりの習慣など原因がある場合はそれを改善しましょう。
- 長時間の立ち仕事はなるべく避け、脱水に注意し、水分補給を早めにしましょう。
- 首をスカーフにまくなどで圧迫すると一時的に症状が軽減します。仕事や会話中などに症状が出た場合の症状軽減に役立つ場合があります。
- 漢方薬(おすすめの一般用医薬品は?を参照してください)が効果的な場合があります。
- これらを5~7日行っても改善していかない場合は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。
これからどうしたらいいの? 耳鼻咽喉科を受診する場合。
- 横になったり、深くお辞儀(頭が心臓の高さより下になるくらい)をする度に症状が消失しない場合は早めに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
おすすめの一般用市販薬は?
- 加味帰脾湯エキス顆粒クラシエ、または、和漢箋 ユクリズム
- アレルギー性鼻炎(花粉症)があり鼻をすすってしまう場合は アレルギー性鼻のおすすめの一般用医薬品は?を参考にしてください。
耳管開放症はどんな病気?
- ダイエットや病気などによる急激な体重減少。または、鼻すすりの習慣が原因となることが多いです。他に脱水、妊娠、加齢も原因となります。
- 耳管は鼻の奥と耳とをつなぐ管で通常閉じており、必要に応じて開きますが、この病気では耳管が開きっ放しになっています。
- 耳が詰まったり、自分の声が頭に響いたりします。
- 横になったり、深くお辞儀をすると症状が消失します。
耳鼻咽喉科では何をするの?
- 聴力検査やティンパノメトリー検査などを行い、他の病気の可能性がないか調べます。
- 加味帰脾湯や循環を良くする薬などで治療します。
- 難治性で極めて症状が強い場合は、耳管を閉塞させるような外科治療を行うことがきわめて稀にあります。